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2011年11月

バリアフリー化情報:来年4月に就航予定の新フェリー 川崎近海汽船フェリー「シルバープリンセス」

来年4月就航予定の川崎近海汽船株式会社の新フェリー 「シルバープリンセス」において、
多目的シート、並びに、オストメイト設備を含むトイレのバリアフリー化をはじめとする、船内一帯のバリアフリー化がなされることが決定いたしました。

「シルバープリンセス」は、八戸/苫小牧航路を運行のフェリーで、“くつろぎ”と“プライバシー”を重視し、シンプルで使いやすい設計をコンセプトとした、北欧のやわらかな春の光と新緑の中のプリンセスをイメージした船内のフェリーで、トイレを含めたバリアフリー化は八戸/苫小牧間のフェリーでは初のものとなります。

航路のバリアフリーがまた1つこれにより広がりました。

今回のバリアフリー化に関しまして、快く応じてくださり、ご尽力をして頂きました川崎近海汽船株式会社の皆様、そして関係者の皆様方にはこの場を借りて厚く深く御礼を申し上げます。

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ソーシャルインクルージョン と ソーシャルエクスルージョン

ソーシャルインクルージョンは、「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念であります。EUやその加盟国では、近年の社会福祉の再編にあたって、人種や宗教等に起因する社会からの一方的な差別や隔離等の社会的排除に対処する戦略として、その中心的政策課題の一つとされています。

ソーシャルインクルージョンは、近年の日本の福祉や労働施策の改革とその連携にもかかわりの深いテーマであり、2002年、厚生省(当時)でまとめられた「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」では、社会的に弱い立場にある人々を社会の一員として包み支え合うソーシャルインクルージョンの理念を進めることが提言されています。

一方、教育界を中心にここ数年間で広がってきた概念としてのインクルージョンは「本来的に、すべての子どもは特別な教育的ニーズを有するのであるから、様々な状況の子どもたちが学習集団に存在していることを前提としながら、学習計画や教育体制を最初から組み立てなおそう」「すべての子どもたちを包み込んでいこう」とする理念であり、これは特別支援教育へとつながっています。

いずれにしても、枠組みとして障がい者、健常者と区別することなく、社会の一員として包み込んで支えていこうという考え方です。

対して、ソーシャルエクスクルージョンは、日本では社会的排除といわれ、貧困・障害・人種などの理由で社会との関わりが無くなり、孤立して社会から疎外されてしまう社会的差別を指す。
枠組みとして、障がい者と健常者で分けてしまうことで、障がい者は健常者社会から隔絶され排斥されてしまう状態となる。
街の外れに施設を設け、そこでのみ必要な福祉サービスを受けることが出来なければ、結果としてそれ以外で生活する術はなく、そこへ必然的に押し込められてしまうという社会的排斥を助長してしまう結果となる。
一般社会から排斥されることで、障がい者に対する意識の壁を増大させ、障がいのある人の社会的孤立化をさらにいっそう深刻なものへとさせてしまう問題もこの「社会的排除」に起因することが大きい。

一般社会から排斥されることで、それではかわいそうだから施設で面倒を見る、という福祉の考えが長らく日本を支配していた。

ソーシャルインクルージョン と ソーシャルエクスルージョン どちらがあるべき姿なのかはいうまでもないことでしょう。

なお、
社会的排除という言葉は1990年代にEUにおいて、失業者対策の文脈で使用され広まることとなった。その言葉は元々「伝統的な社会のセキュリティ・システムによってカバーされない」という意味で用いられたものであったが、EUはそれを新たな意味で用い、目指すべき社会の「統合」に対する障害としての社会的排除との戦いをその社会政策における鍵となる目標の一つとした。社会的排除はやがて、失業や貧困の問題のみならず、それと関わる企業の社会的責任の議論、社会的企業の議論等にも関わることとなり、いまやヨーロッパにおける現代の社会問題についての一つのキーワードになっている。

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